「やっぱり」は、予想していた出来事がその通りに起きた時、決定を変更する時、過去のことを後悔する時など、よく使う便利な言葉ですね。
その時々のシチュエーションに合わせて、「やっぱりそうだった」「やっぱりこうしよう」「やっぱりそうするべきだった」など含まれるニュアンスも変わります。
今回の記事では、この「やっぱり」を英語で表現する場合に使える定番フレーズやスラング表現を紹介します。
日本語では「やっぱり」の一言で済む場合でも英語では様々な言い方が使われるので、しっかり使いこなせるようになっておきましょう。
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「やっぱり」ってどんな意味?
日本語で「やっぱり」と表現する場合、文脈やシチュエーションによっていくつかのニュアンスに分類されます。
例えば、自分の想定通りのことが起きた時や、一度した決定や選択・意見を変える時、過去の決定や判断を後悔している時などです。
「やっぱりそうだった」「やっぱり~しよう」「やっぱり~するべきでなかった」などと表現されます。
また、紆余曲折を経て、またはいろいろな選択肢を考慮したうえで、最終的な結果や判断を言う時にも「やっぱり」という言葉から切り出す場合があります。
「やっぱり」を英語で表現すると?
では、これら4つのシチュエーションにおいて、英語では「やっぱり」のニュアンスをどんな表現で伝えられるでしょうか?
やっぱりそうだった
想定通りのことが起きた時や相手が言ったことが予想通りの内容だった場合は、以下のような定番フレーズが使えます。
I thought so
相手が言った内容が自分の予想通りだった場合には、「I thought so」がよく使われます。
「thought」は、「考える、思う、熟考する」を意味する動詞「think」の過去形です。
「やっぱりそうだった」「そうだと思ってた」「わたしもそう思ってた」「そうじゃないかと思ってた」などと訳されます。
「thought」を使った「やっぱり」の文を文頭に置く場合は、「As I thought, ~(やっぱり~、思った通り~)」の後に予想していた内容を続けます。
A:Jack and Nancy, they’ve started dating!
意味:ジャックとナンシー、付き合い始めたんだって!
B:I thought so.
意味:やっぱりそうだと思ってたよ。
I figured
主にアメリカ英語で使われる「やっぱりそうだった、そうだと思ってた、思ったとおりだ」の表現は「I figured」です。
動詞「figure」には「計算する、判断する、推測する、推定する」などの意味があり、よく考えたうえで冷静に予想していた時に使われます。
A:The professor said the next science test will include a practical exam.
意味:次の科学のテストには実技試験も含まれるって教授が言ってたよ。
B:I figured.
意味:そうだと思ってた。
I knew it
聞いた情報がすでに知っている内容だった場合には、「I knew it」というフレーズも使われます。
「そんなこと知ってたよ」「そんなことだろうと思ったよ」と嫌味を込めて使うこともある表現なので、使う相手やシチュエーションに気を付けましょう。
A:I couldn’t get up again this morning and was late for a meeting.
意味:今朝も起きられなくて、また会議に遅刻しちゃったんだ。
B:I knew it.
意味:やっぱりね。
やっぱり好き
様々な紆余曲折を経て、またはいろいろな選択肢を考慮したうえで、最終的な結果や判断を言う時にも「やっぱり~」は使われます。
「やっぱり好き」「やっぱり最高」などを表現できるようになりましょう。
in the end
いろいろ考えたうえで最終的な判断や結果を言うには、「in the end」がよく使われています。
「最後は、最後には、結局は、いろいろ考慮してみて、なんだかんだで」というニュアンスです。
「In the end, ~」の形で文頭に置くこともできます。
after all
様々な選択肢を考慮した結果を表現するには、「after all」というフレーズも使われます。
「(何だかんだ言っても)結局のところ、煎じ詰めると、どっちみち、どのみち」というニュアンスです。
やっぱり~する
「やっぱり~しよう」「やっぱり~できない」など、一度した決定や選択、意見を変えたり、考えなおしたりした時の「やっぱり」の表現も確認しましょう。
actually
「実際は、本当は、実は、実のところ」などの意味を持つ副詞「actually」を使って、決定や選択を変更する場合の「やっぱり~」を表現できます。
「Actually, ~」の形で文頭に置くのが一般的です。
A:Are you sure you can’t come with us on the hike tomorrow?
意味:明日のハイキング、本当に一緒に行けないの?
B:Actually, I’m coming. What time are we leaving?
意味:やっぱり行くよ。何時に出発するの?
on second thoughts
一度した決定や選択、意見を変える時の「やっぱり」の表現2つ目は、「on second thoughts」です。
主にアメリカ英語で使われるフレーズで、直訳すると「2回目の考えで」となります。
「再考した結果、考え直した結果、思い直した結果」決定を変えるというニュアンスです。
文頭に置いて、「On second thoughts, ~」の形で使われることもあります。
やっぱり~するべきだった / ~するべきでなかった
過去の決定や判断を後悔する時の「やっぱり~するべきだった」や「やっぱり~するべきでなかった」は、「should have + 過去分詞」の形で表せます。
カジュアルシーンでは、省略形を使って「should’ve + 過去分詞」でも構いません。
「やっぱり」を意味するスラング
スラング表現を使って、熟考した結果の最終的な判断を言う「やっぱり」を伝えることもできます。
日常会話でよく使われるのは、「Nothing beats〜」や「It’s gotta be〜」です。
「Nothing beats〜」は「~が一番良い、~は最高だ、~に勝るものはない」、「It’s gotta be〜」は「~でなくちゃいけない、~に違いない」というニュアンスです。
「gotta be」は「have got to be / has got to be」の短縮形です。
ビジネスシーンで「やっぱり」と言うには?
ビジネスシーンなどのフォーマルな場面でも「やっぱり」というニュアンスを伝えたい場面は多いです。
「予想通り」を意味する「やっぱり」を少し丁寧に表現するには、「as expected」や「indeed」を使いましょう。
「expect」は「期待する、予想する」という動詞なので、「as expected」で「想定した通り、予想した通り」というニュアンスです。
「As expected, ~」「Just as expected, ~」という形で文頭に置くこともできます。
「Just as expected」は「まさに予想通りに」という意味です。
「indeed」は、「本当に、確かに、とても、実に」と強調を表す副詞です。
自分が予想していた物事がその通りに起きたり、相手の発言内容が想定通りだったりした時に、「やっぱり~だ」「やっぱり~だった」というニュアンスで使います。
「indeed」は文中のどこにでも置けますが、「Indeed, ~」の形で文頭に置くことが多いです。
まとめ
今回の記事では、「やっぱりそうだった」「やっぱりこうしよう」などのニュアンスを伝える英語表現やスラングを紹介しました。
予想通りになった時、決定を変更する時、最終的な判断をする時など、シチュエーションによって様々な英語フレーズを使い分けましょう。